私たちが再び出会った日のパブのストロー

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無心に風鈴の音が聞こえたので眺めてみたの

昔の人たちが再び出会った忠武路＊のあるパブで

私たちは黙って色とりどりのストローを銜えていたの

各自のストローを深遠のグラスに挿して

無心と有心の間をかき回したの

長いあいだ開けていたい耳、

長いあいだ話したい口、

十尋の水の中に沈ませておき　パブか

マンゴジュースかオレンジジュースかを深く吸い上げたの

私たちが一緒に留まっていた景福宮＊＊の古家は

曇りの日にも光が射し込んできたの

軒の四つ角が井戸の井の字のようで

私たちは額を合わせて地元の蛙たちのようにざわめいたの

何処からかボイラーの回っていく音、

詩を詠む声、お茶を沸かす音、

葉がいつも赤かった南川は今も相変わらず

庭のその片隅の場所を守って立っているだろう

すべての触れ合いという触れ合いは

あたふたと　あるいはガタガタと過ぎ去るものなので

私たちの丸い額と鼻と唇、知ることができなかったの

ある風の尾の中でまた再び結ばれるだろうか

すでに干からびてしまった私たちの唾と唾を塗りながら

風はいつもほとりでチラッと吹き

散らばって通り過ぎ、通り過ぎ、

風鈴の音が聞こえて無心に眺めてみたの

彼女の悪戯がヌッと突き出した赤樺黄緑青藍紫＊＊＊のストローのチェーンを、

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 チュンムロ、ソウルの街名

＊ソウルにある朝鮮時代の古宮

＊＊虹の七つの色を表す頭文字（以上、訳注）

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​    김이안. 2011년 『시평』으로 등단.

    金怡岸

     2011年季刊文芸誌『詩評』の推薦でデビュー。

譯者, 권택명

1950년 경북 경주시 안강음 출생

1974년 《심상(心象)》신인상 당선으로 데뷔.

시집으로 『영원 그 너머로『첼로를 들으며』

『예루살렘의 노을』등 5권이 있으며,

한일 일한 문학 번역서로

『한국현대시 3인집-구상, 김남조, 김광림』

시라이지 가츠코 산문집 『나귀를 타고 두보 마을에 가다』

이어령 시집『어느 무신론자의 기도』

『박이도 시집』

고형렬시집『유리체를 통과하다』

혼다 히사리 시집『피에다』

시미즈 시게루 시집『모래 위의 글자』등 다수가 있음.

한국시인협회 사무국장, 교류위원장 역임

현재 사회복지법인 한국펄벅재단 상임이사