시신헌정(死体献呈)김송포
페이지 정보
작성자 관리자 작성일17-11-22 10:01 조회3,749회관련링크
본문
시신 헌정
김송포
히말라야 칸첸중가 팔천 미터 고지를 간다
죽은 대원 찾으러 간다
폭설이 나를 덮친다
바람이 운다
콧물이 얼어붙고 기침이 얼어붙는다
먼저 간 동지는 아직도 눈 위에서 떨고 있다
폭풍이 몰아친다
한 발짝이 백 미터만큼 멀다 너는 어디에 있고
나는 어디에 있느냐
올라온 길 팔천미터
내려갈 길 팔만 미터
눈이 눈을 덮교 바람이 바람을 덮는다
크레바스 아래
산소가 부족하다 히말라야 눈밭에 두 개의 점이 찍힌다
그대로 얼어붙는다 백 년이 지나간다
누군가 히말라야 카첸중가에 간다
시신을 찾으러 오른다
동지가 죽었던 것처럼 내가 죽을 것처럼
그렇게 죽는다 히말라야는 시신을 먹고 자란다
死体献呈
金松浦(キム・ソンポ)
ヒマラヤ・カンチェンジュンガ*八千メートルの高地を行く
死んだ隊員を探しに行く
大雪が私を襲う
風が咽ぶ
鼻水が凍り、咳が凍り付く
先に行った同志は未だに雪の上で震えているだろう
暴風が吹きまくる
一歩が百メートルほども遠い
君はどこにいて
私はどこにいるのか
登ってきた道八千メートル
下って行く道八万メートル
雪が雪を覆い、風が風を覆う
クルバス*の下
酸素が足りない
ヒマラヤの雪に覆われた地に二つの点が打たれる
そのまま凍り付く
百年が過ぎ去る
誰かがヒマラヤ・カンチェンジュンガに行く
死体を探しに登る
同志が死んだように私が死ぬように
そのように死ぬ
ヒマラヤは死体を食べて育つ
<訳注>
*カンチェンジュンガ(Kangchenjunga): ネパール東部のメチ県タプレジュン郡とインドのシッキム州との国境にあるシッキム・ヒマラヤの中心をなす山群の主峰。標高八、五八六メートル。
*クレバス(crevasse):氷河の深い割れ目。
金松浦(キム・ソンポ)
一九六〇年、全羅北道全州生まれ。中央大学芸術大学院文芸創作学課程卒業。
二〇〇八年、詩集『洗濯挟み』を出版して文壇活動を始めた。詩集に、『洗濯挟み』、『頼むよ、曲折さん』 などがある。浦項所在文学賞(二〇一二)、青い詩学賞(二〇一六)を受賞した。
現在、「城南FM放送」のラジオ文学専門プログラム「金松浦の詩の香り」を一○年にわたって進行している。